私のゆううつな気持ちを軽くしてくれたのは小学校時代の思い出でした。

体をこわしてしまって、退職を余儀なくされて、ぼんやりと家にいることが多かった時のことです。その時の、ゆううつな気分を変えることはないかと思っていたのです。ふと思いついたことがありました。今まで楽しかったことを記録してみようと思ったのです。そうすることで気持ちが変わるだろうと思ったのです。書き始めてみると、どういうわけか小学生時代や中学生時代のことがたくさん心に浮かんできたのです。その頃の何気ない日常が面白かったのです。SLが通るたびに、一円玉をレールの上に置いておいて、変形させたものを僕の宝物だと見せびらかす友人のことや、鉛筆の頭についた丸いふくらみは甘くておいしいと友達に教えていた同級生など、変なことばかりしていた友達の顔が浮かんできました。そして心が癒されていくのが分かりました。ちなみにこの二人の行いは時効が成立しています。少年期の思い出や遊びがどうして心を癒してくれるのかよくわかりませんが、確かなことは彼らが無邪気で純粋だったからだと思います。